いい加減な日記

いい加減な奴がいい加減に書く雑記です。

舞台「弱虫ペダル‐総北新世代、始動‐」

ライブビューイングに行ってきました。

その感想です。

 

ペダステ新生総北、見てきました。

今回は新しい年度に変わって、鏑木たちが入学してくるところからウェルカムレースまでがメインの話でした。

実は、私は総北よりも箱学、しかも旧3年生が大好きだったので、今回の舞台は正直…というのが観劇前の気持ちでした。でも終わってみると、すっごく良かった!!ウェルカムレースのあの展開を見て、感動しないわけがなかった!というわけで、あっさりと私の観劇前の気乗りしない雰囲気を一蹴してくれた最高の舞台でした。

気乗りがしないと言っても、やっぱり幕が上がった瞬間に全身に鳥肌が立ったし、みんなの真剣な想いが伝わってきて、胸を抉り取られるような何かを感じるのです。

あまり若手の俳優さんには詳しくないし、事前学習を一切しない私は、キャストの皆さまがほとんど分からなかったし、微妙にキャラにハマってないのでは?と思うような子も個人的にはいたのですが、みんな間違いなく弱虫ペダルから飛び出してきたキャラクターたちでした。特に鏑木段竹、T2には心を持っていかれました。やられた~って感じ。

私は基本的に弱虫ペダルに関しては、原作とアニメはほぼ同じだけど、舞台に関してはまったく別物と捉えています。やっぱり本物の自転車を使っていない以上想像上のレースでしかないし、ギャグテイストも原作より圧倒的に多いし、キャストさん同士のふざけあいみたいな舞台ならではの演出もあるわけだし。だからこそペダステが好きって方もいらっしゃるだろうし、私自身ペダステは大好きなので、それでいいと思うのです。何が言いたいかと言うと、私は原作を読んだ時点で、1年生ペアにはあまり興味はありませんでした。鏑木みたいなウザキャラはまあまあ好きなのですが、総北と箱学の対決などライバルとの凌ぎあいみたいな展開が好きなので、1年生が入ってきて世代が変わったなというくらいにしか思いませんでした。むしろ旧3年生ロスが激しかった!!!それが舞台マジックか?鏑木、めっちゃかわいくなかったですか?!段竹に関しては、ルックスがただただタイプでした。

ウェルカムレースは彼らがある意味主役なので、そりゃかっこよく描かれてるし、惚れないわけがないんだよってね。鏑木役のキャストさんを存じ上げなかったんですが、きれいなアクロバット決めてましたね!私単純だから、アクロバットとか誰でも見て分かるようなすごい技を見せつけられると心奪われるんです。はぁ~恍惚。

T2はもともとファンも多いキャラだし、どんな風に描かれるんだろうと楽しみでした。青八木、ちゃんと台詞あるかな、とか。感想としては、想像の斜め上をいくかっこよさ!私、手嶋はどこか女性よりな柔らかさを持っているイメージだったんですが、バリッバリの男気100%でしたね。そりゃ青八木も「あぁ、純太」しか言えなくなるわなぁと。あんなに男らしく引っ張っていかれたら、乙女心キュンキュンにさせながら黙って3歩後ついていきますわ。

あと、なんといっても今回のT2の見せ場は1年前の合宿ですよね。あの頃は意地悪な先輩だなぁくらいにしか思っていなかったけど、彼ら側の視点から、彼らがどんなに苦労してあの場にいるのかを考えると、過去として振り返る合宿編は涙なしには見られないです。想像を絶するような努力、しかも彼らは、特に純太は自分の才能が抜きんでてはいないことをきちんと理解していて、その上でどうしたらインターハイに出られるかを必死に考えて得た地位や技術を持っているんですよ。そりゃ強いよ。私、1個下の後輩が非凡軍団で、レギュラー争いにも敗れたら心砕けますもん。再起不能で自転車やめたくなりそうですもん。でも彼らは絶対に諦めなかったし、その様子が演者を通してひしひしと伝わってきて、かっこよかったです。

総北よりも箱学が好きと言いましたが、今回の箱学もかっこよかったですね!箱学の中でも葦木場の話が多かったので、他のメンバーの目立とうというハングリー精神が見て取れました。結構大事な台詞を話してるのに、銅橋のちょうちょの件とか泉田もアブ語混ぜてくるし、原作やそれに準ずるアニメではありえない彼らの魅力が見れてよかったです。兼崎くんはテニミュの関係で知っていたので、キャスト発表で彼の名前を見た時に銅橋?と思ったこともあったのですが、ペダステの銅橋はあれくらい突き抜けてるくらいがいい!他のキャラも濃い人たちばかりなので。はあ~、私の中の銅橋好感度、ぐっと上がりました。

京伏もみつさんの御堂筋が相変わらずの迫力ですごいな~と圧倒されてしまいました。新キャラの小鞠ちゃんも漫画から出てきたのかというくらいの完璧ぶりで思わずため息もれました。

ペダルのメインはやっぱり信号機トリオですが、今回は鳴子の見せ場がとにかくかっこよくて、終始鳥肌ものでした。実家の件はもう鳥越くんあっぱれというくらいの鋭いツッコミで、あれは彼の鳴子にしかできないだろうなと感心しました。観客もキャストも笑いがなかなか収まらない中で、「仕切り直すで!」と一瞬でシリアスな顔に持っていける鳥越くんは素晴らしい役者さんだと思いました。鳴子は普段目立ちたがり屋ですが、そんな彼が今後のチームの中で自分の役割を考えた時、スプリンターをやめるというのは想像がつかないくらい厳しい心境だったろうに、御堂筋とのレースは目頭が熱くなってました。

 ウェルカムレースは鏑木段竹もですが、杉本くんも欠かせません。1年生に交じってレースに参加するなんて、半端な気持ちではできないですもん。口先だけのお調子者で普通に考えたら脇キャラですよ、彼なんて。でも、そんな彼が頑張る姿、汗と涙を垂れ流しながら走る姿は、彼が単なる脇役ではなく、しっかり総北自転車部を担う1人として存在しているんだと、胸を打たれます。彼のしんどさが伝わってきて、レース後の同級生の反応が本当につらくて、でも感動せずにはいられない。そんなウェルカムレースはもう伝説です。

今回はここまでで終わりましたが、次があるならインターハイですね。悠人は誰なんだろう、次こそ大好きな黒田に活躍してほしい!、そして最後に見せた古賀の不敵な笑み…楽しみな要素が多すぎる!次も(あると信じて)素敵な舞台待ってます!!!

今回のキャストの挨拶で、なにやら鳥越くんと太田くんが最後なのでは?なんて噂されていますが、できれば引き継いでほしいな~。彼らの鳴子今泉はもはや完成されているので、安心するもん。あとちょいちょい挟んでくる2人の仲良しそうな小ネタが大好きなので。

とにかく、最高に楽しませてもらえたエンターテイメントでした!